●舌骨とその筋群
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●舌骨とその筋群

2018年05月03日(木)4:25 PM

●舌骨

★舌骨と周辺の筋の動画①


 咀嚼(そしゃく)=噛むこと、嚥下(えんげ)=飲み込むことは、脊椎動物が生きていく上で重要な動作です。
これを行うのは運動器ですから、筋と骨格に注目します。

・咀嚼→上下の顎骨と下顎骨をつり下げる咀嚼筋(4つ)
   および舌骨とそれをつり下げる筋 
・嚥下→舌と咽頭筋、および舌骨の上下の筋

下顎骨と頭蓋骨(上顎と一体化している)は顎関節で連結しており、これらを咀嚼筋によって動かしていることは分かりやすいでしょう。
しかしもう一つ、舌骨という重要な骨があり、これが下顎骨や舌の運動の土台となっています。
舌骨は頭蓋底や下顎骨と数本の靭帯や筋で上からつり下げられており(舌骨上筋群)、また舌骨下筋群にて胸骨や肩甲骨など下方の骨ともつながっています。

舌骨と顎骨は、その上下につながる筋群によって上下(左右)に運動します。これにより咀嚼や口の開閉が可能となります。

骨格が囲むさらに内側には、食物の通り道として、舌と咽頭があります。これらはウネウネと自在に動くことで嚥下を可能としています。
※咽頭は空気の通り道も兼ねており、生物によってはこのルートが分離している場合もあります

筋骨格系の機械的な運動と、舌や咽頭の柔軟な運動の協調によって、効率的な咀嚼と嚥下を行います。

★舌骨と周辺の筋の動画②


顎骨・舌骨は魚類の腮から発達した器官です。元は「腮弓」と呼ばれていたこの器官は、進化の過程で別の役割を担うように、その形状を変化させていきます。
本来は呼吸器である腮の骨格であった腮弓は、魚類時代に一部が噛むための舌顎骨となり、さらに陸棲生物の時代になると一部が聴くための耳小骨へと進化しました。
人も発生の過程では進化と同様の変化を辿ります。
腮弓には1番から6番まであり、第1腮弓が硬化して顎骨や舌骨(およびその筋群と支配神経)となります。第2腮弓は表情筋(およびその支配神経)となります。
第5鰓弓は一過性のもので、最終的には名残が消えます。第4と第6腮弓は一緒になって咽頭喉頭(およびその支配神経)を形成します。

●舌顎骨
下顎では,軟骨魚類の下顎軟骨と相同であるメッケル軟骨が終生維持されて骨格の一部をなす。
もと魚類のえらの骨格だった舌顎骨は耳に入って耳小柱という音を伝達する小骨になる。 
爬虫類の顎骨の構成は基本的には両生類と同様だが,古生代後期から現れた高等な種類では下顎の歯骨が拡大した一方,
その他の皮骨が退縮または消失する。


●耳小骨

顎弓,舌弓,鰓弓は一括して内臓弓とよばれ,あごが現れる前の原始的魚類(無顎類)ではこれらは等しくえらの
骨格であったと考えられている。ところで,舌弓の背側の半分は舌顎軟骨または舌顎骨といい,
軟骨魚類では脳頭蓋(軟骨頭蓋)と上顎の骨格である口蓋方形軟骨とを連結する働きをしている。
魚類がえらを失い,空気呼吸をする両生類に進化するとともに,もと顎弓と舌弓の間に開いていた鰓孔
(軟骨魚類では呼吸孔とよぶ小穴)は中耳およびエウスタキオ管(耳管)になり,その外口は開通せず,皮膚が張ったまま



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