「咬む力」の生物No.1は?
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「咬む力」の生物No.1は?

2018年10月16日(火)6:54 PM

●写真で見る「咬む力」の生物No.1は?

「顔が大きい」原因は、顔面頭蓋骨が大きい(張り出している)ことが原因ですが、エラでは咬筋の盛り上がりもボリュームの原因となります。

咀嚼筋は下顎骨の内側(口腔側)に二個、外側(外表側)に二個あります。そのボリュームが見て、触って確認できるのは、外側の筋のひとつ、咬筋です。
※側頭筋も、咬むとこめかみに触れることができます。

小顔術で、最重要の筋肉である「咬筋」はまた、顔面で最大級の筋肉です。野生では牙と合わせて武器となり、戦闘能力の指標となり得ます。

野生動物での、咬筋力ランキングが気になりませんか?
こちらのリンクをご紹介します。


 

⚫現生動物のランキング

サメ、ワニ、熊が上位陣を占めております。大型獣は全身も頭部も巨大ですから、比例して巨大な咬筋が付着できます。
ただし食性によります。堅いもの(腱、骨、甲羅)を食べるものの顎は、より丈夫となります。

※簡単のため、1万パスカル=0.6kgと換算しています。
人間は50kg程度でしょうか。

ですから哺乳類は、環境次第でサイズが規格外になる爬虫類にはさすがに敵いません。
TOP3はワニが独占しています。
500kg級にて、咬合力は900kg
1.2t級のイリエワニでは、実に3000kgとなります。
意外にも、サメは標準300kg級では600kgであり、ワニに劣ります。凶暴なイメージのホオジロザメは咬合力300kgで、ハイエナ480kgにも劣ります。
※ただし咬合力はサイズ次第です。古生物に遡れば、魚類はモンスター級の生物がいます。メガロドンという古代ザメは、咬合力20tという規格外の海のモンスターです。

 

哺乳類の王者はカバの700kgでワニについでの第4位です。
これに猫科のジャガーがつづき、600kgで第5位す。また意外なことに、我々、霊長類の代表選手であるゴリラは360kgの第7位と大検討です。ゴリラは最大級のクマである、北極クマよりも、咬合力において勝ります。これはゴリラの食性が、木の実など硬いものを食しているためでしょう。

※サメがゴリラと同程度の咬合力となっていますが、やはり魚類はサイズ次第です。またサメの咬合力が測定しにくい、ということもあります。

ちなみにハイエナは、人類の同級生ともいうべき存在です。
原始の人類は、上位の獣が食い散らかした残肉をしゃぶって、飢えをしのいでいました。
残飯を巡って常にハイエナと競争していました。もしかすると当時の人類には、ハイエナ(480kg)に匹敵する種もいたのでしょうか。
ギガントピテクスなどの巨人種もいました。


その後、人間は調理を獲得し、農耕を獲得し、もはや咬合力で競争する次元を超越しました。これ以降、人類の咬合力は退化の一途であり、外観も小顔化が進みます。

 

 

 


 

●写真で分かる咬合力ランキング(古生物含む)

 

⚫古生物の咬合力
それでは古生物も含めての咬合力ランキングはどうなるでしょう。


前述してしまいましたが、古代サメのメガロドンが、20tという規格外の咬合力をもちます。1800万年前の温暖な海水にて誕生し、体重もこれまた 30tという規格外です。この圧倒的な強者は1500万年以上も海に君臨し続け、約150万年前に滅んでいます。

一方で陸上にも、圧倒的な王者がいました。ティラノサウルス(T. Rex)です。ワニの祖であるT. Rexは、異常に大きい頭部を持ち、8tの咬合力を誇ります。300万年の長きに渡って、陸上の食物連鎖の頂点にいました。
※哺乳類の祖でもあります。小型爬虫類から鳥類やネズミ類が進化しました。

古生物には、その頭部サイズに比例して、5t級の咬合力を生み出す巨大な咬筋を持つものが多数いたでしょう。
現生動物では、ワニ(爬虫類)と大型サメ(魚類)に限り、2t級の咬合力です。
哺乳類のカバ、ゴリラ、クマがこれに続きます。人間は非常に早い速度で咬合力を退化させた、貴重な種です。これは食物の「前処理」を技術にて補ったため、もはや身体的な進化を必要としなくなったことを意味します。
よって人間の身体はネオテニー(幼若化)とされる外観に変化していきます。
※人間の歯列は、サルの赤ちゃんのような、丸くて短い、単純な歯列をしています。


 

●メガロドン   Megalodon   (中新世 – 鮮新世) 
種  :  ムカシオオホホジロザメ

メガロドンは、約1,800万年前から約150万年前[注釈 1](新生代第三紀中新世半ばから鮮新世)にかけての、海が比較的暖かった時代に生息していたサメの一種である。
全長は最大個体の推定値で最大10~約20mといったものまで幅が広い。サメは軟骨魚類であり、化石には通常は歯しか残らない。そのため、化石のみで正確な生前の姿を復元することは困難であり、現行の生態復元図は全て想像によるものである。いずれにしても、現生のホホジロザメ(最大個体の推定値約6.0メートル)よりはるかに大きく、現世魚類では最も大きいジンベエザメ(最大個体で約13.7メートル)とほぼ同大である。さらに巨大な40メートル説はすべての歯が最大化石で構成されているとして復元したもので、現在では否定されている。咬合力は約20tと推定され、ティラノサウルスの6t、サルコスクスの8tの咬合力を上回る。

※ヒト、クジラ、巨大イカとの比較


※もしもメガロドンが水槽に入ったら、このようになります。



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