乳房のタルミ取り(マストペクシー、乳房吊上げ術)
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乳房のタルミ取り(マストペクシー、乳房吊上げ術)

■乳房タルミ取り(切開法)=マストペクシー、乳房吊上げ術、乳房リダクション12

40代・50代(特に授乳後)の下垂した乳房に対し、乳房の下縁と乳輪を切開して、 乳房の下1/3を切除して縫い縮めます。また乳輪の位置は、より上方に付け替えて縫合します。
しぼんで下垂した乳房は、余分な皮膚を切除した分だけ、乳房・乳輪が上方へ移動します。
Ecup以上の大きい乳房では、その余分な皮膚・皮下脂肪・乳腺を切除して、容積も縮小します(このためreduction 縮小術とも言われます)。
※masto=乳房  pexy=固定  reduction=縮小

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(タルミ取りの効果)
タルミ取りの効果は皮膚の切除面積に比例しますが、これは傷の長さに比例します。小さい傷では、効果が不十分となります。手術によって傷のデザインは決まっています。診察時(あるいは術中)に判断しますので、医師に従ってください。

乳輪周囲切開などの短い傷では、乳房の下垂はあまり改善しません。
乳輪縮小が希望の場合も、乳輪周囲だけの傷では、再拡大することがあります。この場合は、乳房吊り上げ術を行います。

傷が短かった場合、その傷より外側部での皮膚の切除が不十分となるため、部分的にタルミが残って見えることがあります。術後3~6カ月の時点で判断して、必要があれば追加して切除術を行います。

●効果のシミュレーション

乳房の下縁に沿って、下1/3を木の葉形に切除して縫い縮めます。
乳輪は5~6cmほど上方に移動させます。
乳房の下1/3に親指と人差し指を当てて、皮膚を内陥さすようにつまんで寄せると、吊り上げ術のシミュレーションができます。つまんで皮膚面積を小さくすると、全体の下垂が改善して見えることが分かります。

●自宅ケア
術後の1週間は「適度な圧迫」「適度な安静」「経過の観察」が必要です。
①適度な圧迫
圧迫は「やや強め」の圧迫を行い、3日目からは毎日1回、交換して観察します。
テープは医師の指示した期日に自分で除去します。その後は傷を引き寄せるように、2~2日に1回、テープを貼り替えます(1~3カ月)。
※シャワーで濡れたらタオルで拭いて、ドライヤーで乾かします(浸かるお風呂は1カ月後~)。

②適度な安静、リハビリ
術後の2日は絶対安静として、電車移動や歩行はせずに、室内で過します。入院や大塚のホテルを手配します。
腫れ・出血を予防するため、4日後までは患部を動かさないように、静かに過ごします。
また一方で硬縮を予防するため、4~5日目から軽いリハビリを開始します。
5~10日後   関節部が硬縮しないよう、関節部をゆっくり動かします
※力を入れたり、大きく動かしたり、運動したりは禁止です
10日後~   関節部を大きく動かして、良くほぐします
※傷の治りが遅い場合はリハビリは軽くします

③経過の観察
術後2日後と3日後に患部を撮影して、以下に送信してください。
kaisei.otsuka@gmail.com
画像にて安全確認をします。テープや圧迫帯は期日通りに交換しますので、それらの上から、あるいは除去したときに撮影します。
※全体に明るい所で、3方向から撮影ください
翌日、5日後、10日後、17日後 など、期日通りに通院して観察します。
人間の体ですから、合併症など予想外の症状が出ることがあります。この場合、予想外に通院期間(ダウンタイム)が延長しますが、当院は安全を優先とします。スケジュールは柔軟にするよう、ご理解とご協力をお願いします。

●手術の限界
皮膚の切除面積が大きいほど効果がありますが、やり過ぎると歪みや外反が生じて不自然になったり、傷が閉じないなどのトラブルの原因となります。傷の長さに応じた幅(長さに応じた木の葉形)で切除します。
仕上がりのためにも、安全のためにも、「ちょうど良く」切除することが重要です。これは医師が診察時(あるいは術中)に判断するものです。
※患者さんにとって「少し物足りない」= 仕上がり・安全上は「ちょうど良い」
また手術はすべての方法の中で最も効果的で持続的ですが、それでも効果には限界があります。完全にタルミをゼロにすることは不可能ですし、数年で少し後戻りすることがあります。
※医師の判断にて、必要があれば、流入や修正手術も可能です。別途費用となりますので、患者さんの希望に沿って対応します。


●お傷、部分壊死
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乳房下縁と乳輪周囲に傷ができますが、1~3カ月で目立たなくなります。
1カ月間は傷は赤く、硬さがありますが、経過とともに改善します。

※まれな合併症
また乳房表面の血流が低下するため、乳輪~乳房下縁にかけて、皮膚が部分壊死を起こしたり傷の閉鎖が遅い場合には、通院期間を延長してケアします。
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●麻酔
全身麻酔で行います。手術当日は食事と飲水の制限があります。
食事は5時間前から中止(朝食はなし)、飲水は3時間前から中止とします。

※常備薬などがある場合
ピル、喫煙  →手術の前後1週間は中止
血圧、精神科の薬 →当日も飲みます(3時間前に少量の水で)
抗凝固薬(血をサラサラにする薬)→手術不可

●手術時間
4~5時間  →入院

●当日の持ち物、準備など
2泊するので、泊まりのセットをご用意ください(スマホ充電器など)。
また「ちょうど良い圧迫」が重要です。術前に圧迫帯(ボレロ)をサイズ違いでご用意しておくと良いでしょう(下着売り場などにあります)。
またホテルのご予約や、帰路(タクシーなど)の手配などはお早目に(2週間前まで)。
※繁忙期は混雑します

●通常の症状
~3日   痛み、腫れ、吐き気、出血、内出血
1~2週  腫れ、内出血、左右差、痛み、腕を開いた時のつっぱり感
1~3カ月   少し左右差、傷の硬さ、腕を開いた時のつっぱり感

お傷・体調の回復には個人差があります。お傷は服に隠れる部分ですから、大部分の人は5~7日で職場復帰する人が多いです。
※ダウンタイム
通常のデスクワーク   4~7日
腕を使う仕事、軽装の仕事  1~2週間

●合併症と必要な通院処置
血腫(血が溜まる)→ 穴をあけて(傷を開いて)血を絞り出します
部分壊死 → 表皮治癒用の絆創膏を、1カ月間、貼ります。徐々に傷が乾いて閉鎖します。
傷の閉鎖が遅い→ 抜糸を延長します(2→3週間後)
感染 →抗生剤を開始し、血液検査(あるいは処置)のために通院します
ケロイド、瘢痕 →お傷は3~6カ月で改善します。6カ月後に医師が必要と判断すれば修正術も可。

●スケジュールパス+
・圧迫帯
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~3日後   つけたまま外しません
3~10日後 1日1回、外してつけ直します
※10日後に返却ください(前日に手洗い、自然乾燥してください)
・テープ
3日後~1カ月  2日おきにご自身で貼り替えてください
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※3カ月ほど続けると、傷がよりキレイです。
※なるべく濡れないようシャワーをします。濡れてもドライヤーで乾きます。
・画像確認
2日後(圧迫帯を外して、テープの上から)
3日後(テープを外して)
※撮影しづらい場合、洗面台の鏡を使用ください
・シャワー
5日後~抜糸  ぬるいシャワーで軽く流します
※なるべく傷は濡らさず、触らず
抜糸翌日~  シャワーの制限はなし     ※浸かるお風呂は1カ月後~
・リハビリ
5~10日後  関節部をゆっくり動かす
10日後~   関節部を十分に大きく動かす
・通院
翌日 ドレーン抜去
5日後、10日後  テープ交換、部分抜糸
17日後   全抜糸
※通院は安全確認を兼ねています。通院できない場合、傷の仕上がりを保証できません。

●追加手術の可能性
傷の大きさと効果のバランスがちょうど良いため、まずは決まった術式通りに行います。
弛んだ皮膚を縦方向に引っ張って縫うため、上下方向のタルミは改善します。
これに伴い、乳頭がやや平坦化したり、乳輪がやや縦長に見えたり、部分的にタルミが残って見えることがあります。これらは3~6カ月で経過とともに馴染んでいきますので、まずは経過を観察します。
これらに対して、新たに「お傷」を設けて、追加手術を行うことがあります。
・タルミに対する追加切除
・乳頭の平坦化に対する、形成術(陥没乳頭の手術)
・傷に対する修正術
・左右差 → 術後は腫れがあるために、左右差を感じることが一般的ですが、2~3カ月で改善します。3カ月後に医師が必要と判断した場合には、再手術が可能です。

・乳頭縮小も希望する場合
3~6カ月以降で可能となります。
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※乳輪は乳房とともに縮小されます。修正を希望する場合には、修正を希望する場合には、3カ月後に判断します。医師が必要とした場合には、再手術が可能です。

 

●追加手術(乳房)とその判断
・判断の時期
3~6カ月後
・メリット
症状を改善する見込みがある
・デメリット
新たにお傷、ダウンタイム、費用 を必要とする
※修正の追加手術の費用:初回の30~50%(麻酔費 別途4万)。

・上記のメリットがデメリットを上回るか否かを、医師が見極めて判断いたします。
患者さんの希望より、安全を優先することをご理解ください。

●腹部の追加手術
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乳房と同様に、腹部のタルミも切開法にて皮膚と脂肪を切除します。
※お傷は写真の通り