症例1 エラ削り(下顎角削り)
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症例1 エラ削り(下顎角削り)

2018年03月21日(水)6:42 PM

■手術記録■


●症例番号:1   エラ削り(下顎骨削り) (2017年 2月 28日)

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●アセスメント
・下顎角部の肥大は軽度、内反りは標準程度
・オトガイ結節は標準程度
※オトガイ削り、Vライン形成(全体削り)は特に希望されず


●術中写真

・粘膜切開

・1/2剥離

・剥離完了(頭側)

・剥離完了(頤側)

・削り半ば

・削り完了

・切り落とし完了

・切除骨片

・オトガイ側剥離、オトガイ神経

・全体削り


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●パントモ
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角部において6mmほどトリミングされている。輪郭ラインに明らかな不整はない。


●オペ記録
剥離面に沿って、1%Xyにて十分にhydrodissection。
臼歯部付近にて歯肉より7-8mm離れたラインにて、15番メスにて粘膜切開。
メッツェンに持ち替え、頬筋を繊維に直角に切開していくと、刃先に下顎骨(外斜線)付近を触れた。
鈍的に開鋏して骨膜を露出。ラスパトリウムにて骨膜に割を入れ、骨膜下にて剥離を広げる。
エレバに持ち替えて剥離を進めた。骨膜下層は疎であり剥離はスムースであり、湾曲は軽度であるが、奥行きが深い印象(下顎が全体に大きい)。
骨縁に達し、リトラクターの背にて骨縁付着部を剥離した。残存繊維(咬筋筋膜)をメッツェンにてカット。
スリングストリッパーにて、内側の繊維(外側翼突筋の付着部)も可及的に剥離。
角部の突出が強く、繊維の付着も強い。繊維は鋭的にカット。まずバレル(バー)にて角部手前の皮質骨を削っていき、、下顎縁のアラインメントが均一になるよう荒削り。
顎関節側がかなり深いが、剥離を追加して、ラウンド(バー)にて骨縁まで皮質(3mm厚)を削りこんでいった(一部盲目的に、一部直視的に)。
オトガイ側にかけても、切り落としラインまで皮質を削り込んでいき、ラインに沿って髄質まで露出した。
オシレーティングにて角部を切り落とした(エラ削り)。角部をペアンにて把持するも、外側翼突筋の抵抗があり、これを捻じ切って核出した。
ヤスリ(レシプロケーティング)にて突出点をならして、閉創した。


■麻酔記録■


①身長  162cm、体重 54 kg
基礎疾患  高血圧
血圧 140/75
術式  エラ削り(下顎角削り)
ASA(全身リスク) : 1

②麻酔法  全身麻酔、経鼻挿管
Mallanpati score :1
チューブ頭頂部固定
GOS(吸入麻酔sevoflurane) sevo1.7~2.0%
胃管、尿管 を挿入

③導入 10:40
プロポフォール 120mg
エスラックス 50mg
ドロレプタン 1.0cc
セファゾリン 1000mg

筋弛緩後、挿管もややバッキングあり、プロポを20mg追加。 5分ほどで機械換気に乗って安定(気道内圧20mmHg)。

④術中vital管理
1回換気量 460cc
sevoflurane 1.7~2.2%
ネオシネジン 0.1mg×3
エスラックス +1.0mg
アドナ 1A
セファゾリン 1000mg

術中はしばしば血圧90を下回り、ネオシネジンにて数回、昇圧した。
sevofluraneを1.7%に下げて血圧は比較的、安定。

⑤抜管  15:00
IN(輸液):  2000cc
OUT(尿量): 800cc
手術時間: 4:30
出血量:  60cc

⑥術後管理
Aldred score9
覚醒 20分

#.PONV(嘔気)に対し
プリンペラン1A、ドロレプタン0.5を追加

#.術後鎮痛に対し
アセリオ  1000mg
ボルタレン坐薬 50mg
ロキソプロフェン 60mg

16:30 飲水
17:30 トイレ歩行

・追加処方
疼痛に対し ロキソプロフェン60mg 内服
不眠に対しマイスリー 5mg 内服
術後血圧 110/80 にて安定

入院: 2泊

予定通り退院した。



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